悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録

2003年03月12日(水) 14時30分

DNA鑑定決め手 夢つくし偽装 開発元の県農試が裏付け西日本新聞

 福岡県産米「夢つくし」の偽装表示事件で、県庁食堂に納入された夢つくしに別品種のコメが混入している容疑を科学的に裏付けたのは、皮肉にも長年、夢つくしの品種開発を担当した県農業総合試験場(同県筑紫野市)によるDNA鑑定だった。

 県警は昨年十月、「県庁食堂に表示内容とは違うコメが納入されている」との匿名情報を入手。昨年十一月と今年一月、三回にわたり、県庁食堂から、コメを納入していた二業者のうち情報提供で指摘された米穀卸売会社「内田米穀」(同県須恵町)分の計三袋(各約四・八キロ入り)の任意提出を受けた。

 県警から依頼を受けた同試験場が、三袋から一定量の米粒をサンプルとして取り出し遺伝子配列を調べるDNA鑑定をしたところ、それぞれのサンプルに別品種のコメが約5—20%混入していることが判明。「偽コメ混入」情報が裏付けられた。

 コメのDNA鑑定は、茨城県や石川県でもDNA鑑定機を導入するなど、行政機関による独自調査も全国的に行われているが、捜査当局が容疑裏付けで活用し、強制捜査したのは九州では初めてという。

     ◇

ワードBOX=DNA

 ヒトなどすべての生物の細胞には、遺伝情報を含んだ物質が存在し、DNA(デオキシリボ核酸)と呼ばれる。糖とリン酸、塩基の3つの成分で構成され、規則正しいらせん状になっている。遺伝情報は塩基の配列順序で暗号化され、種や個体によって異なる。この配列の特徴を分析し、種や個体を識別する鑑定方法が、犯罪捜査や親子関係を立証する方法などとして広まってきている。商品の鑑定にも応用され、昨年5月には福岡市の大手食肉販売会社が鹿児島産などの牛肉を松阪牛と偽って販売していたことが、抜き打ちのDNA鑑定で発覚。また食糧庁は昨年度から、DNA鑑定による流通米の検査を始め、今年2月、JA静岡県経済連が「静岡コシヒカリ100%」としながら他県産米を混入していたことを突き止めた。(西日本新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030312-00000077-nnp-kyu

この記事に対するコメント/追加情報を見る

ニュース記事一覧に戻る

トップページ