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2003年03月08日(土) 19時05分
「０９０金融」事件 初公判で、起訴事実認める−−２被告 ／栃木（毎日新聞）県に登録せず、携帯電話などを使い高金利で融資した０９０金融事件で、貸金業法違反（無登録営業）と出資法違反（高利貸し）の罪に問われた宇都宮市元今泉、貸金業、新邦文（２３）と従業員の同市みどり野町、加藤英次（２３）の両被告の初公判が７日、宇都宮地裁（野口佳子裁判官）であった。両被告は起訴事実を全面的に認めた。検察側の冒頭陳述によると、新被告は、短期間で飲食店経営の資金を得るため、昨年６月下旬ごろから、加藤被告を雇い「ＭＩＺＵＨＯ」の名称で無登録の貸金業を始めた。両被告は、チラシや看板を大量に作成して電柱などに掲示した。電話で申し込みを受けると、パチンコ店の駐車場などで客と会い借用証書を作成し、返済期日を１週間後、利息を週で３割前後に設定。利息分を天引きした金額を渡していた。 警察の摘発を逃れるため、拾った免許証で契約したプリペイド式の携帯電話を使ったほか、別に５種類の名称を使って貸付を行っていた。 また、両被告は客の返済が滞ると、自宅や勤務先に電話し、「ふざけんじゃねえ」「金返せ、夜眠れないようにしてやる」などと脅したり、自宅に押しかけて家族に請求していた。宇都宮地検はさらに、被害者約２０人分について両被告を追起訴する方針。【仙石恭】（毎日新聞） |