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2003年03月08日(土) 19時03分
ネットバンキング不正、一部口座迂回で限度額かいくぐる(朝日新聞)米大手銀行「シティバンク」のネットバンキングに不正アクセスして、顧客口座から1600万円を盗んだとされる事件で、元シンクタンク社員羽片光容疑者(35)=不正アクセス禁止法違反などの容疑で逮捕=が、このうち800万円は同行の別の顧客の口座を迂回(うかい)させてから引き出していたことが警視庁の調べでわかった。 シティバンクでは、不正アクセスなどによる被害を最小限にするため、当時、1口座からネット取引で他の金融機関に振り込める回数を1日3回(1回300万円以下)に制限していた。同庁は、羽片容疑者がこうした規制をかいくぐるため、一部を迂回させていたとみている。 ハイテク犯罪対策総合センターと中央署の調べでは、羽片容疑者は昨年9月18日、インターネット喫茶で盗んだ東京都内の自営業男性(43)のネットバンキング用パスワードを使って、男性の預金口座に不正アクセスし、1600万円のうち、まず800万円を200万〜300万円に小分けして、3回にわたって別の銀行の2口座に振り込んだ。 残りの800万円は、同様にパスワードなどをネット喫茶で盗んでおいたシティバンクの別の顧客の口座にいったん振り替え、その後、この銀行の別の2口座に移していた。一連の送金は、約30分間で終わったという。 自営業男性は翌19日、ネットバンキングの残高照会で被害に気づき、警視庁に通報していた。同庁は、羽片容疑者が被害がすぐに発覚することも想定し、一度に多額の金を振り込める手口を使ったとみている。 また、羽片容疑者は18日のうちに、共犯の中橋悟朗容疑者(27)=窃盗容疑で逮捕=に指示して、振込先の計4口座から、現金自動預入払出機(ATM)で1600万円を引き下ろさせていたという。4口座は、架空の2組の夫婦名義で偽造した年金手帳を身分証明に使って開設した仮名口座だった。(03/08 19:02) |