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2003年03月05日(水) 15時31分
＜内職商法＞詐欺容疑で業者３人に逮捕状請求 兵庫など３府県警（毎日新聞）高収入の内職あっせんをうたって、全国的に求人広告を出し、主婦らから道具の購入費や登録料名目で金をだまし取ったとして、大阪、兵庫、奈良の３府県警合同捜査本部は５日、兵庫県在住の実質経営者（３９）ら３人について、詐欺容疑で逮捕状を請求した。この内職商法をめぐっては、関西を中心に消費者センターなどに苦情が相次いでおり、被害者は全国で約１万人、被害総額は約３億円に上るとみられる。調べでは、この業者は、大阪市内を所在地とする３社の名前を使って折り込み広告を出し、トレース（製図）の内職を募集。応募した大阪府内の主婦ら９８人から、道具代や登録料などとして計約２７０万円をだまし取った疑いが持たれている。 業者が募集を始めたのは昨年春ごろからで、その後、関西や東北、首都圏などの消費者センターや警察などに苦情が相次いだ。これらの苦情の分析などから、合同捜査本部は被害者は約１万人に上ると判断した。 広告では「副業でされる方 月収１０万円を目標に」「専業でされる方 月収３０万円以上も可能」などと高収入を強調している。しかし、資料を請求すると、「スターターキット購入費２万７０００円と登録料３０００円が必要」として銀行口座への振り込みを請求。現金を振り込むと、鉛筆や三角定規のセットといった簡単な文房具が送られてくるだけ。実際にトレースの仕事が依頼されたことはないとみられる。 関係者によるとこの業者は、大阪市内３カ所の電話代行業者を連絡先とし、実際には神戸市内に営業拠点を持っていたらしい。業者は昨年１０月下旬から連絡が取れなくなっていた。 【亀田早苗】（毎日新聞） http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030305-00001075-mai-soci |