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2003年03月05日(水) 21時47分
信販会社顧客データを脅し取ろうとした暴力団組員ら逮捕（朝日新聞）信販会社大手「オリエントコーポレーション」（東京都千代田区）の社員を脅して顧客データを持ち出させ、会社から２億円を脅し取ろうとしたとして、警視庁は５日、指定暴力団住吉会系組員金景緑容疑者（３３）＝東京都台東区三筋２丁目＝ら２人を恐喝などの容疑で逮捕。顧客データを盗み出したとして、同社の元支店長代理菊田賢志容疑者（４８）＝埼玉県鶴ケ島市脚折＝を窃盗容疑で逮捕した。 持ち出された顧客データは約１万５０００人分で、カードの利用状況や勤務先、年収などが記載されていた。このデータが名簿業者などに流出した形跡はないとされるが、同庁は、金容疑者がデータをほかに悪用しているかどうかも調べている。 捜査４課の調べによると、金容疑者は消費者金融に約２０００万円の借金を抱えていた菊田容疑者から、借金の減額交渉を依頼された。金容疑者はそれを逆手にとり、「（借金が）会社に知れたら困るだろう」と菊田容疑者に同社の顧客データを持ち出すよう脅迫。菊田容疑者は昨年１０月下旬から１１月上旬までの間、同社のパソコンから顧客データを印字して盗み出し、金容疑者に渡した疑い。 金容疑者は今年１月下旬から同社を数回訪れ、顧客情報が社員によって社外に流出したことをネタに２億円を脅し取ろうとしたが、同社が警視庁に届け出たため、未遂に終わった。 同社は５日夜に記者会見を開き、金井久兮（ひさし）社長は「顧客リストが流出したことは誠に申し訳なく、おわびします。顧客情報の管理を徹底するほか、お客さま用の問い合わせ窓口を設置し、誠意を持って対応したい」と謝罪した。 (03/05 21:42) |