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2003年03月05日(水) 16時45分
幻の「万馬券」、金払え 締切間際に故障で買えず係争中(朝日新聞)場外馬券売り場の自動券売機で馬券を買おうとしたら、券が出てこないうちにレースが始まり、購入していたはずの馬券は幻の「万馬券」に——。券売機の故障で配当金を受け取ることができなかったとして、大阪府内の会社役員の男性(58)が日本中央競馬会(JRA)を相手に、配当金分など約25万6000円の損害賠償を求めて大阪地裁で争っている。JRAは、男性が実際に当たり券を購入しようとしたことは認めたものの、「機械のトラブルは避けがたい」と反論している。 訴状によると、男性は昨年8月、大阪市中央区の場外馬券売り場「ウインズ道頓堀」に出向き、小倉競馬第8レースで1、2着を順番通りにあてる「馬単」の馬券を買うため、所定のマークシート式投票カードに「4—13」と記入し、券売機に紙幣とカードを入れた。なかなか発券されないため職員を呼んだが、機械を点検しているうちに出走時刻となり、男性は馬券を買えなかった。 レースの結果は「4—13」で予想が的中し、配当額は1万7150円。男性は1000円分を購入しようとしており、配当金17万1500円を手にできたはずだった。 裁判で男性側は「JRAは自動券売機が正常に作動するよう保持し、ただちに馬券を交付すべき義務があるのに怠った」と主張。弁護士費用を含む賠償を求めている。 一方、JRA側は「発券できなかったのは紙詰まりによる異常が原因だが、どんな異常も発生しないようにするのは無理だ」として賠償義務を否定。さらに「客が窓口に殺到して締め切り時間に間に合わないこともある。客には気の毒だが、こちらに責任はない」と主張し、請求の棄却を求めている。 原告の男性は昨年10月、大阪簡裁に訴状を出したが、JRA側の申し立てを受けて同12月に大阪地裁に移送され、3人の裁判官で構成する合議体で審理された。裁判は19日の口頭弁論で結審し、判決は4月23日に言い渡される。 JRA報道室によると、買っていたはずの馬券が当たり券になったとして訴訟に発展したのは初めて。JRAは「影響は本件だけにとどまらない。十分に審理し、法的判断をしてもらいたい」としている。(03/05 16:45) |