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2003年03月04日(火) 00時54分
牛肉偽装事件：雪印元専務ら改めて無罪主張 神戸地裁公判（毎日新聞）雪印食品（本社・東京都、昨年４月末で解散）の国産牛肉偽装事件で、国のＢＳＥ（牛海綿状脳症）対策制度を悪用したとして詐欺罪に問われた同社元専務の桜田弘巳（６２）、元常務の井上正躬（まさみ）（６０）の両被告の第８回公判が３日、神戸地裁（杉森研二裁判長）であった。弁護側は冒頭陳述で「偽装の報告はなく、承認や指示などのいかなる共謀関係もない」と、改めて起訴事実を否認した。 起訴状によると、桜田被告らは元幹部５人＝いずれも詐欺罪で有罪確定＝と共謀、０１年１１月、輸入牛肉約３０トンを国産に偽装し、国産牛肉とともに業界団体に買い上げさせ、代金の一部約１億９６００万円をだまし取った。 弁護側は冒頭陳述で「偽装は元部長らが社内的にも隠したまま独断で実行した」などと述べ、「検察は『会社ぐるみ』のストーリーをねつ造した」と主張した。 また弁護側証人として出廷した吉田升三元社長（５９）も「取締役会で他社の偽装などのうわさは出ず、桜田元専務らも事件発覚まで偽装を知らなかったと思う。２人の偽装関与は絶対あり得ない」と証言した。警察や検察の取り調べについて「私の言うことは聞き入れてもらえなかった」と述べた。【藤田文亮】 ［毎日新聞３月４日］ ( 2003-03-04-00:54 ) http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030304k0000m040106000c.html |