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2003年03月03日(月) 07時04分
キャリアリンク事件 ５日に被害者説明会 仙台弁護士会（河北新報）経営コンサルタント会社「起業家情報センター」やテープ起こし教材販売会社「キャリアリンク」（いずれも東京）などの企業グループによる内職商法詐欺事件で、仙台弁護士会は５日、被害者を集めた初の説明会を仙台市で開く。担当弁護士が参加者から被害状況を聞き取り、被害救済の方法などについて話し合う。同事件の被害者は主婦を中心に全国で約３万４０００人、被害額は約２４億円に上るとみられ、弁護士会は今後、被害実態の精査を進めて集団訴訟が可能かどうかなどを検討していく。説明会は仙台弁護士会館（仙台市青葉区）で開かれ、消費者問題に詳しい弁護士４人が出席する。過去の詐欺事件での訴訟による被害額回収の事例などを説明した上で、被害者側から実際の被害状況や研修教材代金の回収方法に対する意見を聞く。 担当弁護士らは説明会の後、起業家情報センターグループの各企業の資産や収益について情報収集する。集団訴訟に踏み切った場合、企業側から実際に被害を回収できるかどうかを調べ、被害回復の見通しを探ることになる。 事件を捜査した宮城県警生活安全部などによると、起業家情報センターグループは現在、代理店として教材を販売していたキャリアリンクなど２社を除き、事業を継続しているという。テープ起こし教材の販売も依然続けている可能性が高く、資産は相当額あるとみられている。 被害者説明会は５日午後３時から。問い合わせ先は仙台弁護士会０２２（２２３）１００１。 [河北新報 2003年03月03日]（河北新報） |