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2003年02月28日(金) 12時25分
日向市長らを書類送検 レジオネラ菌の集団感染(産経新聞)宮崎県日向市の第三セクターが運営する温泉施設「日向サンパーク温泉」でレジオネラ菌の集団感染が発生し7人が死亡した事件で、日向署捜査本部は28日、業務上過失致死傷容疑で、三セクの社長を務める山本孫春市長(71)ら関係者5人を書類送検した。書類送検されたのはほかに弓削哲郎助役(63)と施設の木村国治元支配人(63)、施設のパート男性(55)と施工業者(40)。 調べでは、山本市長と弓削助役は、昨年7月の施設オープン前後、安全や衛生管理を監督する立場にありながら、湯の消毒や施設の清掃など業務上の注意義務を怠り、死者6人と入院患者など29人の被害者を出した疑い。また、ほかの3人も同様に衛生管理を怠った疑い。 県保健薬務課によると、これまでに感染または感染の疑いがある患者は計295人で、うち7人が死亡した。同菌の集団感染としては過去最多の被害者を出した上、保健所の営業自粛要請を無視して営業を続けるなどずさんな衛生管理体制も次々と露見した。 同施設は昨年7月1日にオープン。同24日に営業を自粛するまでに約2万人が利用した。保健所の立ち入り検査では、採水した浴槽など7カ所すべてから最高で厚生労働省が定める基準の15万倍の同菌を検出、湯には消毒用塩素が全く含まれていなかった。 現在も県による営業停止処分が続いているが、山本市長は9月にも営業を再開したい意向を示している。 同様の集団感染は、これまでに静岡県掛川市のリゾート施設や茨城県石岡市の市営入浴施設でも発生。施設の責任者らが業務上過失致死容疑で書類送検されている。
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