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2003年02月24日(月) 14時25分

年寄株譲渡で立浪親方に1億7500万円支払い命令読売新聞

 日本相撲協会の年寄名跡(年寄株)を巡り、先代立浪親方(元関脇・羽黒山)が、現親方(元小結・旭豊)を相手取り、1億7500万円の支払いを求めた訴訟の判決が24日、東京地裁であった。小野剛裁判長は「相撲界の慣習に従って、相当額の継承金を支払う口頭の合意があったと認められる」と述べ、請求通り、現親方に1億7500万円の支払いを命じた。相撲協会が売買の対象と認めていない年寄株に裁判所が“値段”を付けたことで、角界に影響を与えそうだ。

 判決は「角界では事実上、財産的価値があるとして年寄株が売買されている」と指摘。立浪部屋が「名門」であることなどから「継承金は1億7500万円を下回らない」と認定した。

 先代親方は1995年4月、当時、大島部屋に在籍していた現親方を婿養子に迎え、相撲協会を定年となった99年2月に、年寄株「立浪」を譲った。しかし、部屋の運営を巡って対立が深まり、先代側は養子縁組の解消を求めると同時に、「年寄株を継承した対価を支払うのは相撲界の慣習」と主張、「相場」として1億7500万円を請求した。これに対し、現親方側は「金銭を支払う約束はしていない」と反論していた。

 ◆北の湖理事長「年寄名跡は代々継承していくのがならわし。だが、今回の問題については当事者から話を聞いておらず、状況が把握できていないので、現段階ではコメントできない」

          ◇

 立浪部屋は大横綱・双葉山を輩出した名門。先代立浪親方の元関脇羽黒山は、安念(あんねん)山を名乗っていた1957年の夏場所、新小結で優勝。大関には上がれなかったが、関脇を通算14場所務めた。65年春場所に引退後は、年寄追手風(おいてかぜ)を襲名。先々代の死後、立浪部屋を継承し、横綱双羽黒らを育て、97年に定年退職した。

 現立浪親方の元小結旭豊は、95年春場所で新入幕を果たし、殊勲賞1回、敢闘賞1回を獲得。99年初場所限りで引退した。

(2月24日14:25)

http://www.yomiuri.co.jp/04/20030224i303.htm

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