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2003年02月21日(金) 07時04分
投資トラブル 仙台のコンサル捜索 詐欺容疑で仙台中央署(河北新報)米国で集めた投資家から最大で70億円の投資を受けられるとして、事業資金を求めて申し込んだ企業がトラブルに巻き込まれている問題で、仙台中央署は20日、詐欺の疑いで、仙台市青葉区中央二丁目、経営コンサルタント会社「イースタンパシフィックキャピタルマネージメント」=飯田実社長(59)=の強制捜査に着手、青葉区の事務所など数カ所を家宅捜索した。中央署は押収した資料の分析を進め、立件を急ぐ。イースタン社は東北をはじめ全国の中小企業を対象に、投資を受けようとする企業を募集。多額の仲介手数料を受け取って投資を確約したが、履行していない。少なくとも100社以上が申し込み、3000万円以上を払った企業もある。手数料総額は数億円に上るとみられ、不況を背景に資金繰りに窮した中小企業を狙った大型詐欺事件に発展する見通しとなった。 ハワイに滞在中の飯田社長は20日、複数の企業に電話で「来月初めにも投資金を振り込む」「あらためて投資実行契約書を送るつもりだったが、家宅捜索を受けたので無理だ」などと通知したという。 イースタン社の投資仲介ビジネスをめぐり、福島、群馬県などの数社が昨年、「架空の投資話で金をだまし取られた」として、詐欺容疑で同社と飯田社長を告訴した。 イースタン社は口コミで投資を求める企業を募集した。登録申込金(12万円)を払って事業計画書を提出し、投資準備経費(206万円)を振り込み、審査をパスすれば、投資が実行されるとしていた。しかし、米国の弁護士費用や投資家との面接費用などの名目で繰り返し経費の支払いを求め、投資実行を先送りしていた。 仙台市内に一時、代理店も開設。代理店が仲介する投資規模は最大150億円と多額で数社と投資契約を結んだが、企業とのトラブルが原因で半年で営業を中止した。海外の企業買収や未公開株の購入も持ち掛けて資金を受け取ったが、使途をめぐってトラブルになっている。 飯田社長はこれまでの河北新報社の取材に対し「投資条件をクリアできない企業もある。企業とのトラブルはほとんどなく、投資実績もある」と話している。 イースタン社は1月初めに仙台の事務所を閉鎖。営業拠点をハワイに移したが、閉鎖後も社員が出入りしていた。事務所に対する捜索は捜査員約10人で行われ、段ボール箱約30個分の関係資料を押収した。 [河北新報 2003年02月21日](河北新報) |