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2003年02月14日(金) 03時29分
帝京大の冲永前総長の妹、2億3千万円の所得隠し(読売新聞)帝京大学の合格発表前の寄付金問題をめぐり、学校法人「帝京学園」の冲永公江理事(63)が東京国税局の税務調査を受け、銀行口座の預金などを申告せず、2001年までの5年間に約2億3000万円の所得隠しを指摘されたことが13日、明らかになった。追徴税額は重加算税を含め約1億円。また、冲永理事が同大医学部の受験生側に寄付を持ちかけ、一部の親が仲介料を払っていたことも調査で判明した。しかし、預金の原資が確定できず、隠し所得の一部とは認定されなかったとみられる。 冲永理事は、板橋区内でクリニックを開業している眼科医で、帝京高校などを経営する帝京学園の理事や、不動産会社の役員も務めている。帝京大の冲永荘一前総長の実妹。 板橋税務署の公示によると、申告納税額は2001年が1億8784万円、2000年は1億9607万円だった。 しかし、関係者によると税務申告しているクリニックなどの事業所得のほかにも、多額の現金が冲永理事の銀行口座などに入金されており、無申告の所得は5年間に約2億3000万円にのぼった。同国税局では、こうした現金を意図的に申告から除外していたと判断、悪質な所得隠しと認定したとみられる。 一方、複数の関係者によると、東日本の開業医が、帝京大医学部の合格発表前に冲永理事から電話があり、受験生の子供が合格していると聞かされたうえ、「大学の発展のために寄付をお願いしたい」と持ちかけられたという。別の開業医も冲永理事から寄付を持ちかけられ、数千万円を寄付した。 開業医の1人は読売新聞の取材に対し、「公江先生から事前に合格を知らされ、大学への寄付を頼まれた」と証言している。 税務調査によって、受験生の親らが冲永理事に対し、大学への寄付の仲介料を支払っていたことも判明したが、冲永理事側が仲介料の受け取りを否定しているうえ、口座への入金が現金だったために原資が確定できず、隠した所得に仲介料が含まれているかは確認されなかったとみられる。 同大学の寄付金問題では、冲永前総長の実弟が東京国税局の強制調査(査察)を受け、寄付の仲介料約3億1000万円を隠し、約1億4000万円を脱税していたことが既にわかっている。実弟は東京地検特捜部に所得税法違反容疑で逮捕、起訴されている。また、医学部教授や政治家など少なくとも15人以上が、受験生から大学側への寄付の仲介者となっていたことや、宮路和明・元厚生労働副大臣も受験生の受験番号を大学側に伝えるなどの口利き行為をしていたことが明らかになっている。 冲永理事は、課税処分について「税務関係は会計事務所が処理しており、私には分からない」とし、寄付のあっせんや仲介料の受け取りについて「そうした事実はない」とコメントしている。 (2月14日03:29) |