ピンクチラシの規制強化を検討　県が条例改正案（神戸新聞）

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2003年02月13日(木) 00時00分

　派遣型風俗店などのピンクチラシ配布の規制強化を検討してきた県は、配布を規制する県迷惑防止条例の改正案を、十四日開会の二月定例県会に提案する。マンションへの配布や電話ボックスの掲示などが対象になり、常習の違反には懲役六カ月以下、五十万円以下の罰金を科す。五月一日からの施行を目指す。

　女性の裸の写真などを掲載した宣伝チラシに対する苦情は、昨年の上半期、県内各署に約八百二十件寄せられた。既存の法律では、風営法や県条例の広告宣伝規制などがあったが、直接罰する規定がなく、抑止効果の低さが指摘されていた。

　改正案は、裸の写真や絵を掲載したビラやパンフレットを「迷惑ビラ」と規定し、公衆電話や公衆便所などへの掲示▽住居、店舗、事務所などへの配布、差し入れ—などを禁じている。違反は五十万円以下の罰金とし、常習者にはさらに六カ月以下の懲役を設けた。また、従業員の違反行為では法人や店長などにも罰則が及ぶ。

　兵庫県警が改正案をホームページなどで紹介したところ、四十人から意見が寄せられ、うち三十八人がピンクチラシについて「子どもの教育上望ましくない」などとし、改正を支持したという。一方、反対の理由では「言論の自由に反する」などがあった。東京や大阪などもほぼ同様の条例を施行している。