悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録

2003年02月08日(土) 20時29分

神奈川の和牛、BSE判定「保留」 全頭検査後初判断朝日新聞

 神奈川県の食肉処理場で解体された和牛の牛海綿状脳症(BSE)検査結果について厚生労働省は8日、「BSEとは判定できないが、陰性ともいえない」として保留扱いにすると発表した。01年10月に食用牛の全頭検査が始まって以来保留の判断は初めてで、さらに検査や研究を進めるという。陽性の場合と同様に食肉は焼却処分され、食肉処理場は消毒される。

 厚労省などによると、この牛は83年1月に島根県で生まれた20歳1カ月の黒毛和種のメス。繁殖用として栃木県を経由し神奈川県伊勢原市で飼われていた。6日の神奈川県食肉衛生検査所(厚木市)での1次検査で陽性になり、国立感染症研究所(東京)で精密な2次検査を実施していた。

 問題になったのは2次検査のうち、脳の検体を電気的にふるい分けした画像で病原体の有無を判定するウエスタンブロット法と呼ばれる検査。8日に招集した専門家会議(座長=品川森一・動物衛生研究所プリオン病研究センター長)で、画像パターンがBSEに似ているものの出方が弱く、さらに検査を進めることで一致した。組織標本をみる他の二つの検査は陰性で、解体前の検査でも症状はなかったという。

 厚労省の1日までの集計ではこれまで2次検査に回ったのは102頭。いずれも数日以内に結果が確定していた。「保留」は当初の想定外で、安全性確保に万全を期すため陽性牛と同様の処分を決めたという。欧州でも検査後、保留扱いのままとなるケースがある。

 食肉用の牛は出生から数年以内に出荷されるのが一般的。品川座長は「年をとった牛でデータの蓄積が少なく、BSEとは言い難いが断言できない。ただし再診断で確実になるかどうかは何とも言えない」としている。

(19:50)

http://www.asahi.com/national/update/0208/024.html

この記事に対するコメント/追加情報を見る

ニュース記事一覧に戻る

トップページ