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2003年01月29日(水) 13時54分
元オウム幹部・中川被告に厳刑求刑へ…論告求刑公判（読売新聞）坂本堤弁護士一家殺害や松本、地下鉄両サリン事件などで殺人罪などに問われた元オウム真理教幹部・中川智正被告（４０）の論告求刑公判が２９日、東京地裁（岡田雄一裁判長）で始まった。麻原彰晃こと松本智津夫被告（４７）（公判中）の「主治医」だった中川被告は１１事件に関与したとされ、検察側は「松本被告の側近として重用され、教団の主だった犯罪行為の大半に関与した」と指摘した。求刑は夕方になる見通しで、検察側は厳しい刑を求めるとみられる。検察側はまず、中川被告が公判で殺人罪の無罪を主張している地下鉄サリン事件から朗読を始めた。検察側は、中川被告が松本被告の指示だと認識したうえで、元幹部・遠藤誠一被告（４２）（１審で死刑判決、控訴中）らとサリン混合液を生成した経緯を詳述。「中川被告の行為は犯行の中核を担うものだった」と指摘した。また、中川被告の「サリンが何に使われるのか知らなかった」などの公判での陳述を、「様々なテクニックでウソの山を築き、裁判官の判断を誤らせようと腐心している」と批判した。 中川被告は、紺の背広に白のワイシャツ姿で出廷。目の前に置かれた論告を開くことなく、目を閉じて検察官の朗読を聞いた。 中川被告は元信徒の殺害事件や、猛毒のＶＸによる３件の殺人、殺人未遂事件、東京都知事あて小包爆弾事件などでも起訴されている。（読売新聞） http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030129-00000304-yom-soci |