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2003年01月20日(月) 11時35分

ジー・オーグループ詐欺初公判、大神被告が無罪主張読売新聞

 高配当をうたい、通信販売事業などへの投資名目で資金を集めていた「ジー・オーグループ」による巨額詐欺事件で、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)と詐欺の罪に問われた同グループ名誉会長・大神源太被告(40)と幹部4人の初公判が20日、東京地裁(出田孝一裁判長)で始まった。大神被告は罪状認否で起訴事実を否認し、無罪を主張した。

 大神被告は昨年9月10日、報道陣の質問に応対しているさ中に警視庁に任意同行されて以来、4か月ぶりに公の場に姿を現した。白ワイシャツに紺の背広姿。午前11時過ぎまで続いた起訴状の朗読中、時折まばたきするだけで、ほとんど表情を変えなかった。

 起訴状によると、大神被告らは1997年3月—2002年1月にかけて、「通信販売の宣伝広告費に出資すれば高配当が得られる」などと勧誘し、東京や埼玉、茨城などの会員135人から計約13億4300万円をだまし取った。

 被害者弁護団によると、同グループは96年以降、全国の会員約3万人から出資金などをだまし取り、被害総額は200億円に上る。同グループ5社と大神被告は昨年4月、東京地裁で破産宣告を受けたが、債権者が回収できる資産はほとんど残っていない。

 関係者によると、大神被告は拘置所内でも「裁判には絶対に勝つ」と強気の姿勢を崩さず、弁護側に開示された他被告の供述調書などを読み込み、初公判に備えてきた。また、自伝の出版に向けて執筆も続けているという。

 ジー・オーグループを巡っては、昨年11月には被害者9人が、同グループの元役員ら24人と1社を相手取り、総額9900万円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴。さらに、同グループの製品のテレビCMを流していた日本テレビとテレビ朝日、同グループの社員研修で講演をしたり、会員向けの機関誌に論文を連載していた東大教育学部教授が昨年12月、被害者からそれぞれ提訴されている。

(1月20日11:35)

http://www.yomiuri.co.jp/00/20030120i204.htm

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