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2003年01月16日(木) 21時15分

アダルトサイト開設会社が3億3000万円脱税の疑い朝日新聞

 インターネットでアダルトサイトを開設していたソフト開発会社「アイ・コミュニケーションズ」(東京都豊島区)と馬橋利征代表(34)が、01年10月期までの2年間で約11億円の所得を隠し、法人税3億3000万円を免れていたとして、東京国税局から法人税法違反(脱税)の疑いで東京地検に告発されていたことがわかった。所得を海外に送金したうえで、投資に失敗したように見せかけていたという。

 関係者によると、同社はインターネット上でアダルトサイトや出会い系サイトを運営。アダルトサイトは利用者が承諾すると電話がダイヤルQ2や外国に接続され、同社は電話会社が利用者から徴収した情報料などを得ていた。

 同社はこの利益など9億円を西欧のリヒテンシュタインにある会社に送金。原油の先物取引に投資して失敗したとして、全額を特別損失に計上した。

 ところが実際には、9億円の送金事実はあるものの、先物市場へは投資しておらず、資金の相当部分は香港にある取引先を経由して、国内の馬橋代表名義の銀行口座などに為替送金されたという。リヒテンシュタインに送金した金の還流であることを悟られないよう、香港の取引先からの借入金を装っていた。このほかにも、架空経費の計上などで2億円を隠していたとされる。

 信用調査会社などによると、同社は97年12月に設立。現在は携帯電話の着信メロディーの開発や提供など情報通信関連の事業を行っている。インターネットの普及に伴い、アダルトサイトは90年代半ばから急激に増え、同社もこの流れに乗って業績を伸ばした。01年10月期の売り上げは約18億円だった。(21:14)

http://www.asahi.com/national/update/0116/047.html

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