福島県相馬市の県立相馬高校（佐藤忠夫校長）で、男性教諭（４９）が担任する１年生４０人に、３年生の成績や進路状況など個人情報を記した資料を配っていたことが分かった。個人名も記した内部資料で、保護者の抗議を受けた学校側は謝罪するとともに回収している。

　学校によると、資料は進路指導部が作成し、現３年生の学校指定推薦、一般推薦の合格状況と、センター試験の出願者名を記載。学校指定推薦の項目には、合格者二十数人の氏名と５段階評価を平均した評定値も記していた。２８日夜までに、ほぼ回収したという。

　佐藤校長は「３年生の頑張りを示し、１年生の学習意欲を高めようとしたようだが、個人情報を流したのは許されない行為。学校としても資料管理に甘さがあり、再発防止に取り組みたい」と話している。　【神崎真一】


［毎日新聞１２月２８日］ ( 2002-12-28-20:42 )

http://news.lycos.co.jp/society/story.html?q=28mainichiF1229m049&cat=2