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2002年12月21日(土) 20時06分
チケット金融の出資法違反事件 出資法違反容疑で2人を起訴−−大阪地検 /大阪(毎日新聞)阪神高速券の後払い売買を装い、高金利の貸し付けをする「チケット金融」の出資法違反事件で、大阪地検は20日、中央区道頓堀1、「チケット豊栄」経営、中村仁茂容疑者(51)と、住吉区我孫子3、「阪神チケット」経営、黄彰人容疑者(32)を出資法違反(高金利など)の罪で起訴した。チケット金融は、ヤミ金融業者が客と後払い売買契約を交わして高速券を販売。客がそれを金券ショップで換金し、一定期間後に額面の金額を金融業者に返金する仕組み。阪神高速券(700円)の場合は2割引き程度が相場で、差額がチケット金融業者の利益になる。支払いが滞った場合は延滞金などの名目で実質的な利息も要求される。 大阪地検は金券ショップでは2割引きで換金された阪神高速券を、額面通り返金させた差額も利息と認定して起訴した。 今年9月、堺簡裁で、同じビル内の金券ショップで換金させていた金融業者の代金支払い請求は「無効」とする民事判決があり、その後、業者が換金先を指定しないなど手口が巧妙化していた。両被告とも、換金先を指定していなかったが、調べに対し、「実質的には貸金業」と認めたという。今回の起訴は、このような違法行為に、一定の歯止めになりそうだ。 【亀田早苗】(毎日新聞) |