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2002年12月20日(金) 19時31分

消費者金融のCM、午後5—9時の放送自粛要請読売新聞

 近年急増している消費者金融のテレビCMについて、NHKと日本民間放送連盟(民放連)で運営する第三者機関「放送と青少年に関する委員会」は20日、安易な借り入れを助長する恐れがあるとして、午後5—9時の時間帯での放送自粛などを民放各局に求める見解を発表した。

 要望は、一部放送自粛のほか、金利や遅延損害金などのリスクを分かりやすく明示すること、自己破産などの増加を踏まえ、社会的責任を自覚した内容とすることを求めている。

 消費者金融のCMは従来、各局とも放送を自粛していたが、1990年代に入ってから東京キー局でも相次いで解禁された。ここ数年は不況による広告減もあり、放送が急増している。

 同委員会は、今年度に入ってから視聴者の苦情が増えたことから協議を開始。消費者金融の新規顧客の約半数が20代の若者であることなどを重視し、顧客の“予備軍”である青少年への影響を無視できないと判断した。

 民放連の桑島久男・放送基準審議会議長は「民放の公共性と企業経営とのバランスの観点から直ちに受け入れ難い要望もあるが、可能な限り趣旨を踏まえて対応策を検討したい」とのコメントを出した。

(12月20日19:31)

http://www.yomiuri.co.jp/04/20021220i511.htm

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