悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録

2002年12月06日(金) 18時50分

「灯油混入、言いそびれた」 4300食販売の弁当業者、回収無理と判断 /秋田毎日新聞

 ◇6人、体調不良訴え
 灯油を混入した油で揚げたてんぷらやトンカツが入った昼食用の弁当が秋田市内で約4300食分販売されていたことが5日分かった。秋田市保健所によると、仕出し店は4日午前10時半ごろ、異臭の原因に気付いたが、配達した弁当を回収しなかった。同店は秋田市保健所に対し「作り直すと夕方になってしまう。言いそびれた」などと釈明したという。
 秋田市保健所によると、仕出し弁当業「とらや」(三浦亮一社長)は3、4日ともトンカツ弁当や日替わり弁当(350〜500円)を各2150食調理、配達した。すべての弁当に、灯油が混入された油で揚げた、ピーマンやさつまいものてんぷら、カレイのから揚げ、トンカツのいずれかが入っていた。
 2日間で計154食を購入した県庁では、5日に庁舎内で灯油混入の事実を放送。3日に弁当を食べた職員1人が吐き気をもようして病院で受診していたことが分かった。同保健所でも、2人の職員に下痢などの症状が出た。5日夕までに少なくとも6人が体調不良を訴えているが、下痢になった50代の女性は「くさく感じたが、食べてしまった」と話している。同保健所は「弁当を食べて体調が悪い場合は医療機関を受診してほしい」と呼びかけている。
 他に弁当が配達された秋田労働基準監督署や県警、秋田署、自民党県連、連合秋田では現在のところ、健康被害は確認されていないという。
 灯油販売業者が2日午後、同店敷地にある揚げ物用油の保管タンク(500リットル)に誤って約150リットルの灯油を補給。タンクから店内の揚げ物用装置に油が流れる仕組みになっていた。
 保健所は5日、無施錠だったタンクなどの管理に過失があったとみて、営業自粛を求めた。同店は6日から当分、営業を自粛する。また6日には、店内の消毒や施設清掃も徹底していないとみて、同社に施設と衛生措置基準の順守を求める措置命令を出す。
 同店は「思いがけないことで防ぎようがなかった」と話している。【田所柳子】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20021206-00000001-mai-l05

この記事に対するコメント/追加情報を見る

ニュース記事一覧に戻る

トップページ