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2002年12月05日(木) 19時12分
全農子会社鶏肉偽装の有罪判決 地裁「支店ぐるみ」認定 /埼玉(毎日新聞)◇「消費者の信頼損なう」「安全な食品を期待する消費者の信頼が著しく損なわれるなど社会的影響も大きい」。全農の子会社「全農チキンフーズ」(戸田市、河村郁生社長)の鶏肉偽装事件で、さいたま地裁は4日、判決理由で同社元幹部の3被告を批判した。さらに「支店ぐるみ」の組織的な偽装だったことを認定、法人としての同社にも罰金1800万円の厳しい判決を出した。【高島博之】 公判では、当時の首都圏支店長、武田彰夫被告(52)ら元幹部3人は、河村社長とともに神妙な顔つきで被告人席の前に立ち、判決を聞いた。 判決は「支店業務の一環として組織的に行われた悪質な不正行為」「欠品を出さないことを最優先させ、違法行為を容認する共通認識があった」などと厳しく指摘。約20分の言い渡しが終わると、武田被告らは深々と頭を下げ、足早に退廷した。 ◇県警家宅捜索後、謝罪会見もなく 同社は「生協組合員、消費者らに大変ご迷惑をおかけしました」とコメントし、控訴しない意向を示した。同社は県警が家宅捜索した4月以降、一度も記者会見には応じず、消費者への謝罪は報道各社へのファクスだけで事件を幕引きした。 一方、偽装鶏肉を販売したコープネット事業連合は「判決を真摯(しんし)に受け止め、消費者の立場に立ち、順法精神で業務を遂行していただきたい」とコメント。同連合は偽装が発覚した3月以降、同社との取引を停止し、約15億円の損害賠償を求めて交渉中だ。(毎日新聞) |