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2002年12月05日(木) 22時21分
<弁当>灯油混入の4300食を販売 6人が下痢や吐き気 秋田 (毎日新聞) 秋田市中通の仕出し弁当業「とらや」(三浦亮一社長)が、灯油が混入した油で揚げたてんぷらやトンカツが入った昼食用の弁当計4300食を販売していたことが5日、秋田市保健所の調べで分かった。同日夕までに少なくても6人が下痢や吐き気などの症状を訴えている。 調べでは、灯油販売業者が2日午後、店外に設置されている揚げ物用油の保管タンク(500リットル)に誤って約150リットルを給油した。タンクは施錠していなかった。 店の揚げ物用装置はタンクの下部に直結したパイプでつながっており、3、4日の早朝、灯油が約3割混入された油で、ピーマンのてんぷらやトンカツ、カレイの空揚げなどを作ったという。比重の関係から灯油が上部に集まる3日は異臭がなかったが、4日の調理途中で、従業員が異臭に気づいた。 同店は配達済みの弁当を回収せず、5日朝、保健所に混入を届け出た。保健所はタンクなどの管理に過失があったとみて、食品衛生法に基づき営業自粛を求めた。 弁当は同保健所をはじめ、秋田労働基準監督署、県庁、県警、秋田市役所、自民党県連、病院など市内の各施設に配達された。店の衛生管理を指導する同保健所の鐙屋公雄・衛生検査課長(53)は「においに気付かずに大好物の空揚げを骨まで食べ、下痢になった」と話している。 灯油はのどなどの刺激やおう吐、下痢を引き起こすほか、多量に摂取すると肺出血や肺炎、窒息などで死ぬこともある。 【田所柳子】 [毎日新聞12月5日] ( 2002-12-05-22:21 ) http://news.lycos.co.jp/society/story.html?q=05mainichiF1206m097&cat=2 |