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2002年12月05日(木) 20時51分
被害女性が語る地獄 ヤミ金シンポジウム−−福岡・中央区 /福岡(毎日新聞)◇つなぎ資金10万円借りたはずが…ヤミ金融の被害に遭った福岡市内の50代女性が先日、中央区であったシンポジウムで過酷な取り立ての体験を語った。この女性は、つなぎ資金で10万円を借りてすぐ返すはずが、4カ月間で利息500万円以上を払ったうえ、30社からの120万円(元本)の借金を抱えて破たんしてしまった。【青島顕】 女性は携帯電話で営業する「090金融」業者からたびたび勧誘の電話を受けていたが断っていた。昨年、自営業の夫の事業で10万円の小切手を決済しなければならなかった日、誘いに乗ってしまった。 JR博多駅前で待ち合わせた業者から顔写真を撮られ、親族の名を書かされた。10日で3割という出資法の上限(年29・2%)をはるかに超える利息だったが「利息を考える余裕がなかった。10日後に入金予定で返せると思った」。 10万円借りたはずが、手元には8万円。「利息を引いた。不足は他の業者を紹介する」と言われた。その業者は4万円を借りる契約で、2万円しか渡さなかった。 利息を払うだけで精いっぱいで、払えなくなると別の業者から借りる悪循環になった。夫にも相談できず、利息だけで500万〜600万円を払った時、借入先30社からの残高が膨れ上がり、破たんした。 本当の地獄はそこからだった。「親族にばらすぞ」「大変なことになるぞ」。取り立ての電話は早朝、深夜に及び、電報、ファクスも来た。夜遅く、人相の悪い男たちが自宅に訪れた。息子の会社にも取り立てが来て解雇されそうになった。「被害者の会」に駆け込んで解決出来たという。 シンポジウムは県弁護士会などが主催。約300人の参加者が、ヤミ金融撲滅を目指し「違法な業者に不当な利得を与えないよう、返済はしない」ことをアピールした。(毎日新聞) |