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2002年11月30日(土) 12時04分
毒物カレー事件：４遺族が真須美被告に損賠請求訴訟へ 和歌山（毎日新聞）和歌山市の毒物カレー事件で犠牲となった４人の遺族が、同事件で殺人罪などに問われている林真須美被告（４１）を相手取り、逸失利益などの損害賠償を求める訴訟を和歌山地裁に起こすことを決め、準備を進めていることが３０日、分かった。真須美被告に対する刑事判決は１２月１１日、同地裁で言い渡されるが、判決内容にかかわらず、早ければ年内にも提訴する見通し。 死亡した自治会長の谷中孝寿さん（当時６４歳）▽副会長の田中孝昭さん（同５３歳）▽高校１年、鳥居幸さん（同１６歳）▽小学４年、林大貴君（同１０歳）の４人の遺族。遺族による提訴は、９８年７月の事件発生当時の初期治療にあたった病院などを相手取った医療過誤訴訟に続くもの。 仮に勝訴しても、財産上の利益を得る可能性は極めて少ないとみられるが、遺族は「お金が目的ではなく、（真須美被告に対する）気持ちの問題」と話しており、真須美被告が刑事裁判で一貫して黙秘を貫いたことなどに対する不信感が背景にあるとみられる。 事件では、死亡した４人以外に、６３人が急性ヒ素中毒になった。このうち３８人は、真須美被告に対し、慰謝料など総額１億７５５万円の支払いを求める損害賠償請求訴訟＝刑事裁判の確定を待って審理再開予定＝を同地裁に起こしている。 【福田隆、小林多美子】 ［毎日新聞１１月３０日］ ( 2002-11-30-12:04 ) http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20021130k0000e040037000c.html |