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2002年11月29日(金) 06時09分
いずれ破綻、承知で事業 田所容疑者が供述 八葉詐欺(朝日新聞)健康食品販売会社「全国八葉物流」など八葉グループによる詐欺事件で、グループ元名誉会長の田所収容疑者(68)=同容疑で逮捕=が、警視庁などの合同捜査本部の調べに対し、「いずれ破綻(はたん)することが分かっていながら事業を始めた」と供述していることが分かった。「正規のマルチ商法を装って、会員から金をだまし取った」とも話しており、捜査本部は、容疑を全面的に認める供述として重視している。調べでは、田所容疑者は会員らを集めた集会の席などで、「八葉の健康食品販売事業は、被害者も加害者も出さないシステム」「悪質なマルチ商法で失敗した人を救いたい」などと説明。出資を募る際は、法律で認められた正規のマルチ商法(連鎖販売取引)であることも強調していた。 しかし、逮捕後は、八葉の事業は破綻必至のシステムだったことや、マルチ商法に必要な商品の流通ルートも確保されておらず、会員から集めた出資金を配当に回す自転車操業だったことを認める供述をしているという。 また、資金繰りが悪化し始めた昨年9月ごろに、田所容疑者は、側近で同社元社長の秋守敏博容疑者(56)=同容疑で逮捕=らに「『ぼったくり作戦』をやれ」との言い方で、強引に出資金を集めるよう指示を出していたという。さらに逮捕容疑となった昨年12月の駆け込み的な資金集めでは、赤字状態で配当が不可能であることを知りながら、紹介料の増額など特典を掲げて出資金を詐取していたとされる。 一方、これまでの調べで、田所容疑者が昨年1月に死亡した妻の葬儀代や墓の購入費、永代供養料など計約数千万円分に出資金を流用していたことも判明した。 (06:09) |