山形県が、岡光序治元厚生事務次官に対する贈賄罪で有罪判決を受けた「彩福祉グループ」元代表小山博史被告（５７）＝上告中＝を相手取り、特別養護老人ホーム建設の補助金返還を求めた訴訟の控訴審判決が２８日、仙台高裁（原田敏章裁判長）で開かれた。
　原田裁判長は県側の請求を全面的に認め、小山被告に１億６９００万円余の返還を命じた１審・山形地裁の判決を支持し、小山被告の控訴を棄却した。
　１審判決によると、同被告は系列の社会福祉法人が山形市と山形県大江町で特別養護老人ホームを建設した際、実質的に同被告が経営する建設会社に工事を請け負わせた上、別の建設会社に工事を「丸投げ」した。
　山形地裁はこの「丸投げ」で得た差益は、本来の施設整備に必要なく、社会福祉法人が請求した補助金は過大と認定した。　

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