東京都豊島区西池袋にあった貸金業「バグース」の元代表西岡政俊被告（２５）＝起訴済み＝らが法定金利を超える貸し付けをしたとされる出資法違反事件で、広島県警生活環境課などは２８日、西岡被告らに違法金利での貸し付けを指示したとして、同法違反容疑で東京都中野区本町、指定暴力団山口組系垂水組組長垂水大三容疑者（３３）ら３人を逮捕した。
　また、同課などは同日、警視庁などと連携して、この組長の自宅のほか、多重債務者の情報を情報提供会社に渡していた名簿業者の事務所（東京都豊島区）など計１１カ所を家宅捜索した。
　同課などは今年９月、法定利息上限の約５０〜８０倍の金利で金を貸したとして、出資法違反の疑いで西岡被告らを逮捕。さらに、１０月には西岡被告らに多重債務者の情報を提供していたとして、出資法違反ほう助容疑で、情報提供会社の女性従業員（２５）も逮捕した。
　これまでの調べで、西岡被告らが「別の男に指示されて貸し付けしていた」などと供述したため、垂水組長の存在が浮上。垂水組長は複数のヤミ金業者を指揮し、実質的に経営していたほか、組の資金源としていたとみられ、同課は全容解明を急ぐ。　

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