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2002年11月28日(木) 03時01分
八葉グループ、出資金35億円で不動産購入(朝日新聞)健康食品販売会社「全国八葉物流」など「八葉グループ」による詐欺事件で、同グループが会員から集めた出資金のうち、約35億円をグループ会社の不動産購入に流用していたことが、警視庁などの合同捜査本部の調べでわかった。さらにこの不動産売買には、関係会社が購入した不動産を高値で即日買い取るなど、不自然な取引があることも判明。グループ会社が関係会社と組んで転売益の一部を同グループの裏金に回していた疑いがあり、捜査本部で解明を進めている。捜査本部の調べによると、同グループが会員から集めた出資金の総額は1549億円にのぼる。1393億円が会員への配当、37億円が商品仕入れ代、48億円が預金に回されたが、約19億円の使途が不明という。また、土地・建物など不動産購入に約35億円を使っていたことが判明した。 八葉開発などグループ会社は、昨年10月までに東京都、沖縄、静岡両県の計5カ所の土地や建物を購入したが、このうち不自然な取引がわかったのは、同社が昨年2月、会員向け研修所として取得した静岡県東伊豆町の土地と建物。 同グループと関係がある千代田区の金融会社が昨年2月26日、同町の財団法人からこの土地と建物を4億4千万円で買い、さらに八葉開発が同日、この金融会社から7億8500万円で買い取った。金融会社は3億4500万円の転売益を得たが、このうちの大半が同グループに戻っていることがわかった。 グループの東京本部があった港区の土地・建物と、老人ホーム建設用地の名目で取得した江戸川区の土地についても、同様の手口で取得していたという。それぞれの取引で、関係会社などが得た転売益は計約10億円に上っており、捜査本部は、このうちいくらが同グループに渡ったかや、この裏金の使途を調べている。 グループ元名誉会長の田所収容疑者(68)は不動産購入の理由について、会員らに「マルチ商法では株式上場できないので、不動産事業に進出して、グループ会社を上場させたい」などと説明していた。 ◇ 警視庁は27日午後、同グループ元副会長山浦勝利容疑者(61)を詐欺容疑で逮捕し、逮捕者は14人になった。田所容疑者は容疑を認めているという。 (03:00) |