約４万８０００人の会員から総額約１５００億円を集めて破たんした全国八葉物流（沖縄県北谷町）＝今年１月、東京地裁で破産宣告＝の出資法違反事件をめぐり、同社の破産管財人が今月中旬、利益を得た会員に返還を求める通知を一斉に送付していたことが２６日、分かった。
　同社の商法をめぐっては、警視庁などの合同捜査本部が近く田所収・元名誉会長（６８）ら幹部１４人を詐欺容疑で逮捕する方針を固めている。
　会社側の資料によると、全国八葉物流の商法では約４万８０００人の会員のうち、約８０００人が利益を得たとしている。同社はカニの殻などを原料とする健康食品の販売を名目に出資金を集め、高額の配当を支払った。
　破産管財人は配当などで１０万円以上の利益を得た会員６０００人に対し、今月１５日付で出資額と配当の差額の利益分を返還するよう求める通知書を送付した。　

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