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2002年11月11日(月) 18時50分

<入浴訴訟>外国人拒否は不合理な差別と慰謝料認める 札幌地裁毎日新聞

 外国人の入浴を拒否したのは人種差別撤廃条約などに違反するとして、米国出身の男性らが小樽市内の入浴施設の経営会社と同市に慰謝料計600万円などを求めた訴訟の判決が11日、札幌地裁であった。坂井満裁判長は経営会社に計300万円の支払いを命じた。市への請求は棄却した。

 市が人種差別撤廃の実効的措置をとらず、差別を放置したとする原告の主張については「違法と言うべき不作為は認め難い」と述べた。会社については「入浴拒否は不合理な差別で社会的な許容を超えている」と述べた。

 原告は、米国出身の大学講師、有道出人(あるどうでびと)さん(37)=北海道南幌町、00年9月に日本国籍取得▽ドイツ人の大学助教授、カルトハウス・オラフさん(39)=札幌市西区▽米国人のコンピュータープログラマー、サザーランド・ケネスリーさん(38)=同市北区。

 判決などによると、有道さんらは99年9月と00年12月、「外国人の入場を禁止しています」などと小樽市内にある入浴施設入場を拒否された。有道さんは日本国籍取得後の00年10月にも断られた。

 入浴施設は01年1月から入浴マナーを理解していることなどを条件に外国人の利用を認めた。 【立松敏幸】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20021112-00000022-mai-soci

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