食肉販売会社日本食品（本社福岡市、民事再生手続き中）の牛肉偽装事件で、詐欺などの疑いで逮捕された元日本食品監査役の藤健容疑者（７０）が、昨年１１月に輸入牛の腱（けん）を国産牛に偽装する際、元同社役員の吉田泰則容疑者（５５）＝同容疑などで逮捕＝や約４０人の社員らに対し、「会社存亡の危機だ」などとハッパをかけ、詰め替え作業を行っていたことが１１日分かった。
　福岡県警捜査２課などの合同捜査本部は、藤容疑者が同社内で強い影響力を持っていたとみて、事件の詳しい動機などについて調べを進めている。　

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