不動産投資名目に東京都・八丈島の島民から現金二百数十万円をだまし取ったとして、警視庁捜査２課と八丈島署は８日、住所不定、無職、菅谷勝幸容疑者（４２）を詐欺容疑で逮捕した。同様の手口で、他に島民８人から計約２５００万円をだまし取ったとみて、余罪を追及する。

　調べでは、菅谷容疑者は００年９月中旬ごろ、アルバイト先の喫茶店で知り合った島民で会社員の男性（３８）に「自分はヤクザが絡んだような土地を専門に扱う投資グループの一員で、５０万円を投資すれば１００万円になる」などとうその投資話を持ちかけ、０１年２月中旬ごろまでに数回計二百数十万円をだまし取った疑い。

　菅谷容疑者は消費者金融でつくった借金から逃れるために９８年に同島に移住。詐取した金を借金返済に充てていたが、０１年には同島からも逃げ出していた。「全部私がやった」と容疑を認めているという。　【立山清也】


［毎日新聞１１月８日］ ( 2002-11-08-23:01 )

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