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2002年10月18日(金) 12時41分

<ワン切り>わいせつ物公然陳列で初の有罪判決 東京地裁毎日新聞

 携帯電話を一度だけ鳴らす「ワン切り」で、折り返しかけてきた相手にわいせつな音声を有料で聞かせたとして、わいせつ物公然陳列罪に問われた東京都新宿区、会社社長、田中正美(27)ら3被告に対し、東京地裁は18日、懲役1年〜10月、執行猶予3年(求刑・懲役1年)を言い渡した。ワン切り業者に対する初の判決。岡田雄一裁判長は「他人の迷惑を顧みず、通信手段を悪用して多額の収益を得た悪質な犯行」と述べた。

 「ダイヤルQ2」を使ってアダルト番組を流した業者が、同罪で有罪判決を受けた例はあるが、ワン切りへの適用は初めて。今回の判決は、折り返し電話した不特定多数にわいせつな音声を聞かせた行為を違法と判断したもので、ワン切り行為自体を有罪としたものではない。

 判決によると、3被告はワン切りや「迷惑メール」を使った宣伝を繰り返し、今年2〜3月、新宿区に置いた機器からわいせつな音声を流し、3000万円余りを稼いだ。

 3被告は(1)ワン切り(2)折り返しの電話にわいせつな音声を流す(3)数日おきに料金督促の電話をかける——を自動化したコンピュータープログラムを開発。昨年6月以降、1日約20万コールをかけ、1分100円の料金を支払わない利用者に3万円の遅延金を課していた。

 一度に大量発信を行い、電話回線をまひさせるワン切りについては、現行法による規制に限界があり、総務省が法改正を検討している。 【小林直】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20021018-00001053-mai-soci

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