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2002年08月31日(土) 03時01分
損賠訴訟：猿に驚き負傷 女性の箕面市への請求棄却 大阪地裁（毎日新聞）大阪府立箕面公園（箕面市）で猿に驚いて転倒、負傷した大阪市の女性が、箕面市に６１０万円の損害賠償を求めた訴訟で、大阪地裁は３０日、「箕面市に対策を講じる義務はなかった」として請求を棄却した。三浦潤裁判長は「同市は、もはや猿を観光資源としておらず、猿害がなくならないのは観光客の餌やりが原因だ」と指摘した。 判決によると、女性は９８年１１月、同公園の遊歩道を散策中、猿に驚いて後ずさりし、約３０センチの段差部分で転倒。左足を骨折するなどのけがをした。女性は「箕面市は猿を観光資源として利益を得ており、被害防止の義務があった」と主張していた。 判決は「同市が観光目的で猿の餌付けをしていたのは４０年以上も前。猿により利益を得ているとは認められない」とした。 箕面公園には約２９０匹の猿が生息。箕面市商工観光課は「観光関係の宣伝にも一切、猿は使っていない」と話している。 【山本直】 ［毎日新聞８月３１日］ ( 2002-08-31-03:01 ) http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20020831k0000m040191000c.html |