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2002年08月29日(木) 15時57分

人気ラーメン店の元祖、スープなど偽表示読売新聞

 グルメ向けの本などで人気の高いラーメン店「石川家」(本部・さいたま市)が、系列店舗内に、ラーメンスープの原材料や具材の産地を偽って表示していたことが29日、分かった。埼玉県は景品表示法違反(不当表示)の疑いで調べている。店側は、表示産地と異なる食材を使っていたことを認め、全店舗で偽の表示を撤去した。

 同県によると、石川家は、スープの原材料に「鹿児島産豚骨」「秋田比内鶏」、焼き豚に「霧島産黒豚」など、全国的に知られた食材を使っていることを表示していた。

 しかし、「食材が表示と違うのでは」という通報を受けた県が、食材の仕入れ先などを調べた結果、焼き豚には霧島産以外の国内や輸入肉が使われ、豚骨や鶏は、表示産地以外の物を使っていたことが分かった。

 同店の話では、1996年に同県岩槻市に第1号店を開店した当初は、店内の表示通りの食材を使っていたが、98年以降は店舗が増えて仕入れが難しくなり、徐々に表示と違う産地のものに切り替えたという。

 石川雅之社長は「表示した物と同じ味の出る物を探して使用していた。表示を変えなかったのは不注意だった」と話している。

 同店は、ラーメンブームに火をつけた「横浜家系」と呼ばれるラーメン店の一つ。岩槻市のほか、さいたま市や宇都宮市などに系列店13店舗がある。グルメ向けガイドブックの人気投票で埼玉県1位になったこともある。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020829-00000205-yom-soci

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