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2002年08月14日(水) 00時00分

悪質商法、過去の被害者狙い撃ち 業者にリスト、「未払い清算代行する」と持ちかけ富山新聞

 呼び出して商品を購入させるアポイントメントセールスの被害者に、別の業者が前の契約を有効なように偽って、新たに高額な商品を購入させる二次被害が富山県内で多発していることが、十三日までに県消費生活センターのまとめで分かった。「以前の契約で未払い分がある。清算を代行してやる」などと迫る手口が大半で、業者間で被害者のリストが出回っているとみられる。同センターは個人情報を悪用した悪質な詐欺商法とみて、注意を呼び掛けている。 県消費生活センターに寄せられたアポイントメントセールスの二次被害相談は、今年四月から六月の三カ月間で二十五件に上り、前年度の十件を大きく上回っている。また、実際に三件が既に清算代行の契約を結んでおり、ネックレスなどの商品を購入したという。 同センターへの相談によると、約十一年前に会員特典付きサービスでビデオ教材を購入した富山市内の三十代男性宅に、今年になって別の業者から「会員料金を延滞している。支払わないと法的手続きに入る。少し話がしたいから駅前で会わないか」と電話があった。 業者は「法的解決だと七百万円かかるが、私が清算を代行すれば七十三万円で済む」と切り出した。その上で、代行だと信販契約が通らないなどと述べ、ネックレス購入の名目で新たな契約を要求した。 業者は最初から清算を代行する目的ではなく、自社の商品を売りつける名目で男性を巧みにだましており、契約した後は清算を代行したと示す証書も送られてきていないという。 県消費生活センターによると、この男性の例では、ビデオ教材の月賦支払いが終了した時点で、会員料金の支払い義務もなくなっている。しかし、業者間で過去にアポイントメントセールスの被害に遭った人の情報が出回り、執ようなセールスを断りきれない人を狙っているらしい。同センターでは「商品代金を完済した時に契約は切れる。別業者から電話がかかってきてもき然とした態度で断ってほしい」と注意を呼び掛けている。

http://www.toyama.hokkoku.co.jp/_today/T20020814004.htm

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