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2002年08月10日(土) 15時30分
<オウム真理教>夏のセミナー始まる 活動じわり 上祐色一段と(毎日新聞)オウム真理教(アレフに改称)の在家信者を中心とした夏のセミナーが10日、全国の教団関連施設で始まった。上祐史浩代表(39)の代表就任から半年。松本智津夫(麻原彰晃)被告(47)に代わって信者に宗教名を与えるなど、徐々に影響力を強めているとされ、公安当局はセミナーでの上祐代表の動向に関心を寄せる。▼セミナー 18日まで東京都世田谷区や大阪、京都、福岡など全国8カ所の教団関連施設で行われる(警視庁公安部調べ、一部13日開始)。注目は、信者の頭に手を置き「聖なるエネルギー」を送るという宗教儀式「シャクティーパット」が復活するかどうかだ。 一連の事件後は行われていないが「1回100万円から数百万円のお布施を取り、セミナー終盤に上祐代表が行うとみられる」(警視庁幹部)。セミナー開催は教団の重要な資金源とされ、警視庁は昨年並みの約200人が参加、数千万円を集めるとみている。 ▼影響力 今年5月、上祐代表は出家信者1人に宗教名(ホーリーネーム)を与えた。ホーリーネーム授与は松本被告だけがやっていたことだ。また、身辺で起きた「神秘現象」や、修行中に座禅を組んだまま飛び跳ねた写真を自分のホームページに掲載。松本被告と同様の霊的能力があると信者らに認識させ、教団内での影響力を高めようとする狙いがあるとみられる。 ▼ポーズ? 今年1月末の代表就任前から、上祐代表らは、松本被告の公判傍聴の自粛や旧教団時代の危険な教義の廃止、過去の事件を反省しない重大事件の関与者との連絡の禁止、などを打ち出してきた。 しかし、警視庁が関係先の家宅捜索で押収した資料を分析したところ、上祐代表が、松本被告への帰依を裁判で表明している元幹部の新実智光被告(38)=1審で死刑判決=に支援者、弁護士を通じて教団運営を相談していたことが判明。警視庁幹部は「上祐代表を松本被告の変化身ととらえる信者もいる。教団改革は、団体規制法に基づく観察処分の更新請求逃れのポーズに過ぎない」と警戒する。 × × × こうした状況から公安調査庁は「教団の危険性は変わっていない」として、来年1月に期限切れとなる観察処分の継続を公安審査委員会に請求する方針を固めている。 教団の荒木浩広報部長は会見などで「(シャクティーパットをやるかどうかについて)どうなるか分からない」としたうえ、上祐代表と新実被告とのやり取りについて「裁判のことならありうるが、教団運営に関しては考えられない」と述べている。 【西脇真一】(毎日新聞) http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020810-00001051-mai-soci |