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2002年08月06日(火) 08時46分
<大腸菌群>健康食品から 検出後も販売 マンナンフーズ (毎日新聞) 健康食品メーカーのマンナンフーズ(東京都台東区)が、新製品の健康食品の検査を怠って出荷し、後で社内基準を上回る一般生菌と大腸菌群を検出したため、自主回収していたことが分かった。出荷後の検査で社内基準を上回る菌が出たのに販売を続けていたことも判明した。同社は5日、同区台東保健所に製品の回収を届け出たが、106箱は購入した客を特定できず、未回収になっているという。 問題の健康食品は「クスリ屋さんが考えたウコン粒」。ショウガ科のクスリウコンの乾燥粉末をカプセルに詰めたもので、埼玉県内の食品加工会社がインドネシアから原料を輸入し、熊本県内の別の食品加工会社でカプセル詰めした。1箱90粒入りで希望小売価格は3800円。6月26日に新発売し、7月15日までに全国の薬局約100店舗で421箱を販売した。 7月8日に民間の検査機関が行った検査で、大腸菌群が検出され、一般生菌も社内基準の3・7倍の1グラム当たり37万個が検出されたことが分かったが、同社は「汚染度が低い」として出荷を続けた。同15日に「大腸菌群陽性、一般生菌1グラム当たり最大71万個(社内基準の7・1倍)」という再検査結果が出たため、ようやく薬局に残っていた在庫を自主回収したという。 同社の社内マニュアルでは、(1)原料(2)カプセル詰め(3)出荷直前——の3段階で細菌検査をすることになっているが、カプセル詰め段階で同社は熊本県の加工会社に検査を求めなかった。出荷直前の検査も怠り、出荷翌日の6月27日になって検査会社に依頼したという。 同社の岩崎達夫商品部長は「お客様に申し訳ない。原料段階の検査で問題がなかったので、後の2段階の検査がおろそかになった。カプセルの健康食品の細菌数には法的基準がないため、回収が遅れてしまった。社内マニュアルを改め、今後は検査終了まで出荷しない」と話している。 【早川健人】 [毎日新聞8月6日] ( 2002-08-06-03:01 ) http://news.lycos.co.jp/society/story.html?q=06mainichiF0806m156&cat=2 |