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2002年07月30日(火) 03時06分
ワン切り業者の回線切断、NTTが初の措置(読売新聞)大阪府全域と兵庫県尼崎市の電話約516万回線に通信障害が発生した問題で、NTT西日本は29日、「ワン切り」業者の大量発信を早い段階で確認していたにもかかわらず、業者の回線切断の措置をとらず、交換機の発信規制を優先させたことが混乱を拡大したとして、今後、通信障害の恐れが生じた場合、回線を切断する方針を決めた。また、2度にわたってトラブルを引き起こした業者との契約解除や刑事告訴も検討している。同社の説明によると、午前9時ごろに毎分約1200回あった業者の発信が徐々に増え、同10時に同1600回に達した。交換機の容量を超える恐れが生じたため、同10時18分から、携帯電話や別の電話会社への発信規制を始めたという。 業者の回線は光ファイバーを使った「総合デジタル通信サービス」で、契約約款では「通信の伝送交換に妨害を与える行為を行わないこと」と規定。同社はこれに基づいて同58分、業者の408回線を切断し、午後8時過ぎまでに解除した。 発信規制による通信障害は、午後2時44分になって復旧したが、業務に支障が出た企業もあり、同社には3000件を超える問い合わせや苦情が相次いだ。 今回、同社は早い段階で業者による大量発信を確認していたが、回線切断でなく、交換機の発信規制を「優先」させた。これについて、同社は「9時の時点では発信回数が前回(15日)より少なかったため、判断を迷った。回線切断より発信規制が技術的に容易ということもあった。申し訳なかった」と説明。さらに「今後、約款にのっとり契約の解除もあり得る。業者を刑事告訴することについても検討したい」と話した。 同社は前回の通信障害の後、業者に対し「同じことが起きれば、利用をストップする」と警告。発信状況を監視していたが、15日より発信が増えた日もあり、警告は事実上無視されていたという。同社はこの日、業者に「ワン切り」中止を申し入れたが、業者は「今後どうするか検討する」と回答したという。(読売新聞) http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020729-00000417-yom-bus_all |