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2002年07月30日(火) 00時00分
迷惑「ワン切り」、究極の対策はコレだ!金払う根拠なし、大胆に開き直れ!(ZAKZAK)携帯電話が1度だけ鳴って切れ、着信履歴の番号に電話をかけると卑猥な音声が…。“ワン切り”と呼ばれる迷惑電話が社会問題化している。今月15日と29日にはワン切り業者の大量発信で、大阪の一部地域で通話が困難になるという異常事態が発生し、NTT西日本は業者の回線利用を初めて強制的にストップした。だが、業者数は多く、すべてを阻止する手立てはない。一体、どうすればいいのか。
その後、「アダルトボイス」を流す有料番組との説明が続き、利用料は最初の2分間が無料、以後は1分間100円、指定した銀行口座に5000円を振り込めという。番組には「超変態エロアナルSMコーナー」や「マングリ開脚レイプコーナー」などがあり、利用者の“趣味”で選べるとも…。 だが、興味のない者には、電話がくるだけで不快なうえ、「大事な電話か」と確認すれば電話料がかかる実害も生じる。さらに、深夜や早朝に電話が鳴るなど、ワン切りは迷惑きわまりない。 大阪のケースでは、地域全体の通話にまで障害が発生。NTT西日本は回線契約時の約款に基づき、業者の回線を中止にする処置をとり、今後は契約解除や刑事告訴も検討していくという。 もっとも、障害を起こさない業者には対処のしようもないのが現実。議員立法による迷惑メールの対策法案成立を後押しした総務省も「対応が必要」としているが、具体的には「総合的な検討が必要」というだけ。 こうしたなか、今年4月、警視庁保安課は都内の業者をワイセツ物陳列の容疑で摘発した。 電話内容は「マ○コなど性器の呼称やフェラチオといった言葉があり、著しく性欲を刺激した」(捜査関係者)。業者は番号通知で電話をかけてきた“カモ”だけに番組を聞かせるのがミソのようだ。 この業者の場合、相手番号にパソコンで料金請求の電話をかけ、1カ月後、担当者が電話で「利用料と延滞料3万円を支払え。振り込まないと裁判所に訴えると話した。実は電話番号しか知らないのに、相手の会社や自宅に行くなどと脅しめいた話もした」(同)。 こうした手口で、業者は今年2月からの約2カ月間で約5900万円を荒稼ぎしていた。 だが、料金請求に断固拒否の姿勢を見せる利用者には「業者が“ブラックリスト”に載せ、以後、ワン切りも請求もしていなかった」(同)。 冒頭の番組を流している業者も「(利用者からクレームがあれば)そのお客さんの番号は排除リストに載せる。でも、そういう話は少ない。電話をかけなければいいだけでしょ」と開き直る。 つまり、金を払う根拠などはほとんどなく、捜査当局も「かけ直さない、聞かない、支払わない、が大切。金にならなければ業者も自然になくなる」とし、しつこい請求や脅迫めいた言動があれば「相談してほしい」と訴える。 静岡大学情報学部の赤尾晃一助教授は「規制の網をかけても『IT利用詐欺的商法』を根絶するのは難しい。規制の抜け道をつくのが詐欺師の常套で、イタチごっこになる」と指摘する。 IT時代の鬼っ子への対処は、相手の手口を知り、こちらも大胆に開き直るしかないようだ。 ZAKZAK 2002/07/30 |