制度悪用で約４倍の利益　牛肉偽装の日本食品（京都新聞）

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2002年07月18日(木) 00時00分

　福岡市の食肉会社「日本食品」の牛肉偽装事件で、同社監査役らが国産牛に偽装した輸入牛は、全国食肉事業協同組合連合会（全肉連）に買い取らせた価格より実際は大幅に安く、制度悪用で約４倍の利益を上げていたことが１８日、同社関係者の証言で分かった。

　福岡県警東署捜査本部は、同社がＢＳＥ（牛海綿状脳症、狂牛病）問題の発生後、牛肉の消費落ち込みで抱えた大量の在庫解消を図っただけでなく、偽装で大きな利益を得ることも狙ったとみて調べている。

　捜査本部は１８日午後も詐欺容疑で日本食品本社、工場などの家宅捜索を続けた。