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2002年07月09日(火) 03時21分

<USJ>内部告発の男性 食品保管の実態を証言毎日新聞

 「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ、大阪市此花区)の品質保持期限切れ食品使用問題で、USJ側に質問状を出し、問題表面化のきっかけを作った大阪市内の男性(32)が8日、マスコミでは初めて毎日新聞の取材に応じ、業界の食品保管の実態を証言した。男性は今春まで、USJ直営飲食店を含む複数のレストランなどで使われる食品を保管している倉庫会社でアルバイトをしており、「期限切れ食品の使用はUSJ以外の飲食店でも常態化していた」と語った。

 男性によると、牛肉の産地偽装など食の安全が社会問題化する以前は、倉庫関係者の間では「マイナス25度に保たれた冷凍庫は時間が止まったのと同じ。期限が過ぎても問題ない」「レストランの経営者や店長からクレームさえつかなければいい」などと公然と話されていたという。

 今年初めごろ、USJで使う食品を倉庫で確認作業中、品質保持期限切れ間近のケースを見つけた。約1カ月後に上司に確認すると、「期限を書き換えて使われている」と言われ、「品質管理に厳しいはずのUSJでもか」と大きなショックを受けたという。

 アルバイトを辞めた後、USJの運営会社「ユー・エス・ジェイ」に「大問題だ」と電話したが、いくつもの部署をたらい回しにされ、十分な回答を得られなかった。このため、先月13日に質問状を持って同社を訪れ、食品の安全管理の方法や、期限切れ食品を使用していたかなど6項目を尋ねた。同社は今月4日、会見して事実を公表。男性は同日、同社の総務担当者に大阪市内のホテルで会い、回答を伝えられたという。

 男性は「USJほど大きなテーマパークで、食の安全がおろそかに扱われていることを知り、黙っておれなかった」と話した。 【中尾卓司】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020709-00000180-mai-soci

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