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2002年07月02日(火) 00時00分
窃盗団メンバーに３５万円 情報入手し犯行放映 テレビ東京 （東京新聞）テレビ東京（東京都港区）が窃盗団のメンバーから情報提供を受け、ニュース番組として犯行の様子などを撮影・放映し、取材記者側からメンバー側の口座に計三十五万円が振り込まれていたことが二日、分かった。警視庁捜査三課によると、事件は五月二十五日午前一時四十分ごろ、東京都江戸川区春江町の建築資材会社事務所で発生。五人組の男がバールで窓ガラスを割って侵入、金庫を運び出そうとしたが、警戒中の捜査員が建造物侵入と窃盗未遂の現行犯で埼玉県戸田市の元中国籍の男（４１）ら三人を逮捕した。中国人とみられる二人は逃走した。 テレビ東京は事件を同二十七日夕のニュース番組で伝え、容疑者が仲間を引き入れる様子や逮捕の瞬間を放映した。犯行の計画は被害者側に伝えられていなかった。 同社に情報提供したのは、逮捕されたメンバーの一人で運転手役の日本人男性（５０）。関与の度合いが低いとして、起訴猶予となり釈放された。捜査三課は「記者が男性から情報提供を受け、その情報がテレビ東京から（警視庁に）提供されたことは否定も肯定もしない」としている。 同社は二日、警視庁担当の三十代の男性記者が男性から情報提供を受けて取材したことを認め、記者がデスクと相談した上で事件前の五月中旬に十万円を直接手渡し、放映日の同二十七日には男性の家族と知人の口座にそれぞれ十五万円、十万円を振り込んだことを明らかにした。 山口真名・同社広報部長は「犯行グループによる報復を恐れた男性が家族の身の安全を確保したいとの要望にこたえ、記者とデスクが現金を支出した。被害者への配慮が足りなかった。理由のいかんを問わず、記者と情報提供者の間で金銭の受け渡しがあったのは残念。番組の信用を失った実感がある」と述べた。 http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20020702/eve_____sya_____003.shtml |