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2002年06月21日(金) 13時58分
輸入訪販会社、３７億円所得隠し（読売新聞）輸入電気掃除機などの売り上げで急成長した訪問販売会社「ラップ」（東京都渋谷区）と関連会社など２社が、架空経費の計上などの手口で、２００１年までの４年間に総額約３７億４０００万円の所得を隠し、約１１億７０００万円の法人税を免れていたことが分かった。東京国税局は２１日、３社とラップ社の山下大作会長（４２）ら３人を法人税法違反（脱税）容疑で東京地検に告発した。同国税局の強制調査（査察）ではトランクルームに隠していた脱税マネー約２０億円も見つかり、近年では大型の脱税摘発となった。 告発されたのは、ラップ社と関連会社「テムジン」（渋谷区）、取引先のコンサルタント会社「パナジアン」（港区）の計３社と、ラップ社の山下会長と浜崎雅之社長（４３）、パナジアン社の川北忠夫代表（６８）の３人。 関係者によると、山下会長らは、ラップ、テムジン両社が、パナジアン社と業務委託契約を結んだように装ったうえ、パナジアン社に支払った費用の多くを後から裏金として受け取り、計約３１億円を申告していなかった。パナジアン社は脱税に協力した謝礼として受け取った約６億５０００万円を申告していなかった。 ラップ社など２社が受け取った裏金は、約２０億円を現金で隠し持っていたほか、山下会長の不動産取得費に充てたり、銀行預金でプールしていた。現金約２０億円は、東京国税局が昨年秋、同社などに査察を実施した際、福岡市内で同社が借りていたトランクルームから発見した。 ラップ社は、米国や欧州から輸入し、１台約４０万円のスチームクリーナーなど電気掃除機具の訪問販売で業績を伸ばし、全国約３０か所に営業所を持っている。 民間信用調査会社によると、売上高は９８年１１月期７９億５０００万円、９９年同期７９億８５００万円、２０００年同期７２億３６００万円。（読売新聞） http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020621-00000004-yom-soci |