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2002年06月04日(火) 23時50分

無認可添加物32年前から、協和香料社長会見読売新聞

 「協和香料化学」(東京都品川区)が食品衛生法で認められていない添加物質を香料の原料に使っていた問題で、大手食品メーカー各社による商品の自主回収が4日も相次いだ。自主回収を公表した主なメーカーは、ロッテ、味の素、ニチレイ、カルビー、森永製菓など。回収を始めたのは、チョコレートやポテトチップスなどのスナック菓子、冷凍食品、インスタント食品などの一部で、各社とも新聞におわび広告を出して消費者に理解を求めた。

 一方、「協和香料化学」の平瀬明男社長が同日、厚生労働省内で会見し、2000年7月ごろに違反添加物の使用を知ったが、売り上げの低下を恐れて製造中止を指示しなかったことを明らかにした。

 会見で平瀬社長は、製造中止を指示しなかった理由について、「新しい原料で同じ質を保持できなくなり、売り上げに響くという考えが気持ちの片隅にあった」と説明した。

 同社の年間売り上げ約16億円のうち、3種の違反添加物を使った香料の売り上げは約3億円に上っていたという。その後、新しい原料への切り替えを順次進めたが、納入先には「原料が入手できなくなり、改良した」としか説明しなかったといい、違反添加物を使用していたことを公表する予定もなかったという。

 また、茨城県の調べで、同社は32年前から違反添加物を使用していたことがわかった。アセトアルデヒドは1970年から、ヒマシ油は71年から使用していたという。厚労省は3日、各都道府県に対し、全国の添加物製造工場約2400施設の立ち入り検査を行うよう指導した。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020604-00000415-yom-soci

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