食肉卸・小売りの明治屋産業（本社・福岡市）が京王百貨店新宿店（東京）で他県産の牛肉を三重県産の「松阪牛」と表示して販売していた問題で、同社は２６日、同時期に販売したほかの百貨店４店の商品は外部検査機関の調査の結果、すべて松阪牛だったと発表した。

　同社は今月９日、テレビ局からの指摘を受けて、京王百貨店新宿店での虚偽表示販売が発覚。「松阪牛」として販売していた他店の全商品について遺伝子調査を依頼していた。松阪牛と表示できるのは「雌」だけで、いずれも「雌」と分析された。同社は「松阪肉牛協会の認証も受けた商品で、残りはすべて松坂牛」としている。

　また、同社は弁護士を委員長とする調査委員会（１０人）を設置した。商品や帳票などの管理状況を調査して信頼回復のために体制を強化するという。


［毎日新聞５月２６日］ ( 2002-05-26-19:05 )

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