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2002年05月24日(金) 15時11分
実在のマルサ職員名乗り脱税捜査かたる 詐欺事件相次ぐ（朝日新聞）実在する東京国税局査察部の統括調査官の名を名乗り、脱税事件捜査を装って現金などをだまし取る事件が都内で相次いでいることが、２４日分かった。２人から３人の男が飲食店経営者の自宅や金券ショップ、風俗店を訪れ、黒い手帳や令状、名刺を見せて信用させるという手口で、警視庁は詐欺事件とみて捜査している。 捜査２課によると、今月１７日午後１時４０分ごろ、杉並区内に住む飲食店経営の女性（５９）の自宅を男２人が訪れ、黒い手帳や令状を見せ、「脱税の疑いがある。動かないで。令状が出ているので現金などは押収する」と指示。通常は差し押さえることのない現金約５００万円と８０００万円相当の貴金属などをだまし取っていったという。この際、東京国税局に在職している実在の統括調査官の名刺を提示。手渡した押収目録は実際のものと同じ様式だったという。 同様の事件は今年２月から５月にかけて、都内の渋谷、中野などにある不動産会社、風俗店、金券ショップなどで５件発生している。うち２件は未遂に終わっているが、２人から３人組の男が「マルサ」を装い訪れるという手口は同じで、現金１０万円から７０万円、帳簿や金券をだまし取っていった。(15:11) |