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2002年05月15日(水) 15時50分
専門書の違法コピー許さず 出版社などが新会社設立(朝日新聞)医学の専門書などの違法コピーに目を光らせようと、出版社や学会団体がそれぞれコピー権を管理する新会社をつくり企業などと交渉を始めた。専門書は値段が高く、ついコピーに頼りがち。違法コピーも少なくないとみられる。著作権侵害だけでなく出版活動が危うくなりかねず、自己防衛に立ち上がった形だ。 専門出版社などが設立したのは日本著作出版権管理システム。67出版社の委託を受け、1ページ50〜100円を中心にコピー業者と契約交渉。製薬会社など約110社にも案内を送った。 金原優社長(医学書院社長)は「現状を放置すれば、少部数の専門書は発行できなくなりかねず、学術文化の低下につながる」と話す。 学会などは学術著作権処理システムを設けた。コピー権管理のほか、米国の著作権集中処理機構(CCC)の委託で、1ページ50円で企業との契約を進めている。 出版物をコピーする例は多い。日本書籍出版協会などの87年の調査で、当時でも出版物350億円分に相当すると試算された。違法コピーもかなりになるとされる。 91年に日本複写権センターが発足。1ページ2円の使用料で年1億数千万円を集めている。専門書には特別に高い使用料が認められたが、手間が煩雑で徴収額は年に数万円にすぎず、この特別枠は00年に廃止された。(15:43) |