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2002年05月10日(金) 20時26分
悪霊払いと信者暴行死させた祈とう師に死刑判決 福島(朝日新聞)福島県須賀川市で95年7月に男女6人の遺体が見つかった事件で、「悪霊払い」の名目で信者を暴行し死なせたとして、殺人や傷害致死などの罪に問われた祈祷(きとう)師江藤幸子被告(54)=同市小作田=ら4人に対する判決公判が10日、福島地裁であり、原啓裁判長は江藤被告に求刑通り死刑を言い渡した。 ほかの判決は、いずれも信者の元自衛官根本裕被告(27)と江藤被告の長女で無職江藤裕子被告(30)がともに求刑通り無期懲役、重機オペレーター関根満雄被告(52)が懲役18年(求刑懲役20年)。 判決によると、4人は95年1月から6月にかけて、江藤幸子被告の自宅で「キツネの霊を追い払う」などとして、同居中の信者に対し、太鼓のばちでたたくなどの暴行を繰り返し、6人を死亡させ、1人に重傷を負わせた。 争点となった殺意の有無について、原裁判長は「除霊といった宗教行為の名をかたり、信者に執拗(しつよう)に暴行を加え続けた。暴行を続ければ死ぬことは分かっていたはず」などと述べた。 約3年間を費やした精神鑑定の結果を踏まえ、弁護側は江藤幸子、裕子両被告は心神耗弱状態にあったとして刑の減軽を求めていた。原裁判長は「善悪を認識し、行動する能力は十分にあった。責任能力はある」として主張を退けた。(18:08) |